前回の話はこちら。
この記事はブログを移行後、初めての投稿となります。
久しぶりに会社員時代の話の続きでも書いていこうと思います。
前回は運転士養成所に入る前に、現場で体験添乗をしたことを書きました。そこで運転士の仕事の実際を体験し、この時点で既に現実を思い知らされて辛くなっていた自分がいたのです。
そして1ヶ月の体験期間が終わり、東京にあるJR貨物の運転士養成所「中央研修センター」に入所する日がやってきました。
この研修センターは東京貨物ターミナル駅の敷地内にあり、周りは東海道新幹線の車両基地や物流センターなどで囲まれていて、都心部にしては閑散とした場所でした。
そのため周辺には徒歩10分くらいのところにコンビニが1件あるのみで、生活という意味では厳しい環境だったように思います。
入所初日は現地集合でした。同期は50人くらい居たと思います。
服装は自由だと言われていたので私服で行ったのですが、なんと私以外全員がスーツを着ていて、とても恥ずかしい思いをしたことを覚えています。
到着したら大急ぎでトイレに入り、キャリーバッグに入れてあったスーツに着替えたのも束の間、部屋に入ったら制服に着替えて集合するよう指示されました。
部屋は4人部屋となっていて、他の3人と4ヶ月間を共にすることになります。4人部屋とは言ってもさすがに二段ベッドなどではなく、それぞれブースで仕切られた半個室のベッドルームが用意されていて一応のプライバシーは確保されていたことに安心しました。研修とは言っても学生ではなく、一応社会人ですからね。
私と相部屋だった人はそれぞれ新鶴見機関区、稲沢機関区、岡山機関区の所属でした。綺麗に地域が分かれていますが、稲沢機関区は同じ東海支社の入社同期でしたので、少し不安が紛れたように感じました。
私は人間関係を作るのがあまり上手ではなく、人が群れる場所ではいつも浮いてしまって気まずい思いをするので、4ヶ月間の集団生活には何かと不安がつきまといました。
しかし自動車関連の技術系の勉強はしてきた身ですから、勉強についていけないかもしれないという不安はありませんでした。
集合してオリエンテーションが行われると、色々な立場の人が話していましたが、基本的に言っていることは責任を負う仕事をする人間として自覚を持って取り組めといった内容だったように思います。
終わってから授業を受ける部屋へ通されると、そこには高さにして30cmくらいまで積み上げられた教科書の山が机の上に積み上げられていました。
同期の多くが圧倒されていましたが、それを見た時、これは何かのパフォーマンスなのか?と感じました。
4ヶ月にも渡って授業があるのですから、各教科で教科書を配ってもいいような気がしましたが、この覚えるべきことがどれほど沢山あるのかを思い知らせるような演出は、わざと心を折りに来ているのではないか?と、これから教育を受ける身としては本能的に感じてしまいました。入所初日でナーバスになっている人も多いですし、きっと同期の多くがそう感じたのではないかと思います。
体験添乗の厳しさといい、研修所での対応といい、運転士として長く続けられる人間に育てたいのか、運転士になることを辞めさせたいのか、新人だった私にはなんだかよく分からなくなってしまいました。
しかし、養成にも高い人件費を掛けているわけですから、すぐに潰れてしまうような人間なら早いうちに辞めてもらったほうがいいのは確かだと思います。
そういう意味で試されてるのだと自分に言い聞かせ、4ヶ月間の座学研修に臨んだのでした。
この話の続きはこちら。
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鉄道とい安全を守るためにはやむを得ないかもしれませんが、これからの運転士人生のふるい分けをする暗喩みたいですね。
同じサラリーマンでもここまで違うのか…と思いました。
これからも面白い記事を期待しています
改善ありがとうございます
書き込めます
>西日本さん
いつもお読み頂きありがとうございます。
どんな仕事もそうかもしれませんが、憧れだけで務まる仕事ではないですね。細かいところまで目が行き届かないのは、大企業ゆえなのでしょうか。
コメントの件もご指摘ありがとうございます。またお気づきの点がありましたらご遠慮なくお申し付け下さい。
コメントの
すみません、あと滅茶苦茶どうでもいいことかもしれませんが
名前
コメント
の順になるのと、名前とコメントに白い線など区別がつくようなものをいれてほしいな(´▽`)
どうも、前のブログのコメントに書き慣れて(?)気になりました。
細かいですが言わずにいられませんでした。難しかったらこのままでかまいません(´▽`)
これからも記事期待してます
>西日本さん
こちらの件につきましては、サポートして下さっている方に相談したところ改善には少々手間が掛かるようで、現状難しいかもしれないとのことでした。
改善出来るよう努力して頂けるそうで、本腰を入れて作業できるまで6月中旬まで待って頂きたいとのことでした。恐れ入りますがしばらくお時間を下さい。